僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
学校での醜い自分を思い出し
自己嫌悪でため息を漏らした時
春輝くんが私の顔を覗いてきた。
「みゅうみゅう、大丈夫?」
「あ……うん」
なんて顔してたんだ。私。
春輝くんを勇気づけなきゃいけないのに。
反対に、心配されちゃうなんて。
「私、今日はもう帰るね。
学校、遅れちゃうから」
「朝ごはん食べる時間
なくなっちゃうもんね」
「春輝くん
明日はアクションの指導、お願いします」
「は~い。
みゅうみゅうが作ってくれた台本に合う殺陣
考えてくるね」
春輝くんの穏やかな笑顔に見送られ
私は100段の石段を、駆け下りた。