僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目

 がくりと肩を落とした私の心に
 春輝くんの
 陽だまりのような声が届いた。



「落ち込まないで、みゅうみゅう」


「だって……
 こんな蹴りしかできないんだよ」


「大丈夫。
 春輝先生が教えてあげる」



 先生……
 その笑顔はズルいです。



 朝日みたいなキラキラ笑顔。


 いつもより大人っぽくて。
 頼りがいがあって。
 吸い込まれちゃいます。



「みゅうみゅう。
 左手で、この柱を持って」


「うん…… ひゃ!!」



 私が柱に手をつくと同時に
 太ももに春輝くんの手が触れた。



 春輝くん!! 
 足を触るなら、前もって言ってよ!!

 心の準備が必要なんだから!!
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