僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
私は、固まってしまった。
だってマトイ君が
凛とした姿で
私に頭を下げているから。
「あ……頭……
上げてよ……」
「お前が約束するまで
頭上げねえ」
「わ……わかったから……
明日の朝も……
ここに来るから……」
私の言葉に
顔を上げたマトイ君。
「俺様に
頭下げさせんなよな」
悪めいた笑顔でそうつぶやくと。
「風邪ひくなよ」
そう言い残して
大雨の中、去って行った