Angel's Tears
過去編

過去

ふとした時にいつも君のことを想います。

小さい頃から病弱で、学校にもあまり行けなくてずっと病院のベッドで過ごしていた僕の好きな女の子。

病院の子供たちの相手をしながらニコニコいつも笑っていた。

1人になるとどこか寂しげな表情で窓の外を見ていた。

「ねえ、この窓の向こうってどうなってるのかな」

彼女はぼくに尋ねた。

僕がいつも見ている景色は彼女にとって不思議なものなのかと疑問に思ったが

「多分、君が想像しているよりもあまりいい世界とはいえないかもね。」

そう、淡々と答えた。

そうすると彼女はきょとんとした表情で僕に言った。

「そうかな…?見方を変えれば世界は変わるよ!!」

僕には…やはり彼女の気持ちが理解できない。
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