あなたの残したタカラモノ〜一粒の雫〜
───PM3時…。
あるホテルの一室で男女は絡み合う。
ベッドの軋む音と、女の喘ぎ声が響いていた。
「…っれ…ん…。ああっ…!」
俺の上で、激しく腰を振る女。長い黒髪を艶やかに揺らし求めていた。
やがて息遣いは荒くなっていき体を震わせた。
「あん…っ!イク……ッ!!」
ほぼ同時に俺も限界を超えて、その女の中で果てた。
その女はぐったりした様子で俺に覆いかぶさる。
「───お前、最近彼氏とはどうなの?」
下着を身につけ、俺の隣で化粧をし直す女───サユリに話し掛けた。
「なになに?そんなに気になっちゃうの〜?」