男子校生の愉快な一日

笑う夜は長い

バイトから帰った後、次郎はすぐにお風呂に入る。夜ご飯はバイト先のファミレスでハンバーグステーキを食べさせてもらった。

「いよっしゃぁぁぁぁぁぁ！！ゲームするぜぇぇぇぇぇ！！」

まるで実況者がゲーム配信をする時のようなことを言い、テレビの前に次郎は座る。そして数多くあるゲームの中から今夜するゲームを選び始めた。

「よし、これにしよう！荒野行動！！」

次郎はコントローラーを握り、ゲームを始める。銃で撃たれて死んだりすると、次郎は大げさな声を出してしまい、「何やってるんだ俺」と大声で笑い出した。その時、部屋のドアがガチャリと開く。

「お兄！ゲームの音がうるさい！！あと、ひとりごとが怖すぎる！！」

真っ青な顔で入ってきた妹に、次郎はフッと笑いながら言う。

「妹よ、今お兄ちゃんは戦いの最中なんだ」

「いや、何言ってんの」

部屋に二人の笑い声が響く。その笑い声は簡単には消えていかない。