男子校生の愉快な一日
「お、お前……GReeeeNだったら「キセキ」とか「道」とか名曲あるだろ。それがこの曲!めっちゃ笑える!」

「これを真顔で歌うとかヤバ〜!!」

「ヤバい、腹痛い。死ぬ」

「田中、死ぬな!!」

友達は未だ笑い続けている。一人は声が出せないほど笑ってしまい、介抱されている状態だった。

「ええ〜、盛り上がってきたところで次に米津玄師さんの「感電」を歌わせていただきます〜」

結婚式の披露宴などの司会者をイメージした声で次郎が言うと、友達は「待てい!お前が歌ったら米津さんが汚れるわ」とさらに爆笑し出す。

みんなで笑い合っている間にもう学校に着いていた。校門前に立っている先生から「今日も楽しそうだな」と次郎は声をかけられる。

「カラオケをさっきまでしてたんすよ!先生の十八番って何?」

次郎が目を輝かせながらそう言うと、先生は「十八番かどうかはわからんが、実は……先生はジャニーズが好きなんだ」と答える。次郎たちは先生を取り囲み、「ちょっと歌って!」と言った。
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