ビッチは夜を蹴り飛ばす。
「………すず、くんゆっくり、して…」
「甘いのがいい?」
「…っ、ん、ぅん」
今日だけねって片手が頭の上にあるベッドの柵を掴んで柔く動くからはぁ、って甘ったるい息が漏れてどんどん上り詰めていく。そのまま高い声で首に腕を回して小さくびく、と跳ねたらぽろ、って涙が溢れた。
…いってるのにいつもじわじわ動くし硯くん。余韻に浸りたいんだよ、って霞んだ瞳で揺すられながら見上げたら指先で涙を拭われた。
キスがしたくて顔を引き寄せるのにふいって顔を逸らされてまた柔く動かれる。ちょっとなんで。今日ちゅーしてませんけど、と思いつつそれ以上に押し寄せてくる快楽が心地良くてまた優しく達して、鎖骨を舐められたからそのまま硯くんの黒髪にキスをする。
揺れるたびきし、きし、って鳴くベッドもなんかやばいなぁってぽわぽわしていたら、俯いていた硯くんがやっとこさ顔を上げた。
「…これはおれがいつまでもいけない」
「ふっ、生殺しだ」
あたしの気持ちがわかったか、って言ったらまぁたまにはいいか、ってそのあとも多分女の子が一番喜ぶ甘くて優しい抱き方をされて、それがすっごく幸せだったから翌朝また今度今日みたいのがいいって言ったら硯くんがパンケーキひっくり返しながら鳴が100点取れたらねって言ったから、ひとまず善処しますと鼻の下だけ伸ばしといたこれは
珍しく甘かった激レア硯くんとあたしの夜から明け方にかけての話。