願わくば君の大切な人になりたい
「良かったね、おめでとう」
「ありがとう」
帰り道-
「西川さん、あの公園寄らない?」
「いいよ!」
その公園は星がきれいな公園だった
「星綺麗ですね」
<星が綺麗ですね>
って 憧れ とかそんな意味なんだって
私に憧れてるわけないし知らないみたいだね
「うん星綺麗だね」
私は中川君に憧れているよ
中川君みたいにこころが広くて
みんなに頼られて
みんなに尊敬されるような人になりたいよ
「西川さん、僕の憧れている女の人の
話をしますね」
中川君の憧れの人…
相当すごい人なんだろうな
私なんてきっと足元にも及ばないよ
「その女の人は僕を救ってくれたんです。
僕はその日この公園にきて考えごとをしていました。でもその女の人がこう言ったんです
<お疲れ様 頑張ったならいんじゃない?>
って、普通なら同情するのにって思ったんですよ それからその人の事を憧れています」
ズキッ-
いや、気のせいだよね…
すごいな〜その女の子.
ちょっと羨ましいって思うのはなんでかな
「その子に会ったんですよ
最近」
「その子元気でしたか?」
「表は元気なんですけど
なんていうか、時々寂しそうな顔して
考えてることがわからないというか
どうしたらいいですかね」
「難しいね〜う〜ん、
その子はその子なりに考えてたり
悩んでることがあるのかも分からないけど、
一緒に居て笑ってあげたり、一瞬でも
その子が寂しそうな顔しないようにしたら
いいんじゃないかな
なんか 、 ごめんねすごい上から目線」
「ありがとう、そうしてみるね」
「いえいえ、お役に立てたなら良かったです」
今日なんで
ズキッ-ってなったんだろ…
理由は謎のまま
眠れない夜を過ごした私であった