願わくば君の大切な人になりたい
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放課後
体育倉庫に来たんだけど
まだ中川君はいないみたい
まあいない方が気まづくなくていいん
だけどね
じゃあ、まず棚にあるものを
降ろすか
「よいしょ…うわぁ!」
やばい!後ろに転ぶ!
でも痛みは無かった
「え?」
首だけ振り向くと私の腰を支えている
中川君がいた
「す、すいません!」
「大丈夫だよ、怪我はない?」
「はい!ありがとうごさいます」
「西川 ゆず さんだよね?」
「はい!」
「じゃあ西川さん、掃除始めようか」
「うん」