ボーダーライン。Neo【下】
「大丈夫だよ。もうみんないい大人なんだから。俺たちが部屋で何してるかなんて……、ちゃんと想像ついてる」
「あ、でも……、ンっ」
再び唇を塞がれ、檜の手が胸の膨らみを確かめた。
ーーやっぱり抱かれたいっ。
シーツの心地よさを背中に感じ、あたしは理性を頭の隅へと追いやった。
ギュッと目を瞑る。唇が耳たぶを食み、そこを舌で愛撫される。首筋から背筋へと、刺激の波が伝わっていく。
「――っ…!」
あたしは口を真一文字に結び、とにかく、出来るだけ声を上げないようにと快感に悶えていた。
あたしの背を幾らか持ち上げ、彼は慣れた手つきで背中のファスナーを下ろしていく。
首筋や胸元へ唇を這わせながら、ワンピースを脱がされ、檜も自らの服を無造作に投げ捨てた。
下着のホックを外され、バストが露わになると、彼は欲望に満ちた瞳であたしの敏感な場所に食らいついた。
「ーーっ、アッ!」
バストの頂きを大きく口に含み、舌先でチロチロと転がされた。両手でゆっくりと揉みしだき、両胸を吸ったり舐めたりしている。
「ーーはぁっ、んン……っ、あっ」
ーーこんなの、我慢出来るわけないっ。
檜の滑らかな手が、やがてあたしの胸から離れ、お腹や太腿を撫で回した。まるで体の輪郭を確認するように、上下を行ったり来たりしている。意識すると触れられたところが熱くなる。