ボーダーライン。Neo【下】

 鼠蹊部(そけいぶ)を撫でられ、体がビクンとバネみたいに跳ねた。

「アァっ、」

 声を漏らすまいという我慢も虚しく、喉が震えて次々と嬌声が漏れる。

 バストの愛撫に手を残し、彼の唇はみぞおちから腹部へと順に下がってキスを落としていく。

「ここは相変わらずキツいな」

 ショーツを剥ぎ取り、檜が眉をひそめた。幾らか濡れた割れ目を指でなぞられ、膣口からプスンと一本入ってくる。

「別れた婚約者とはあんまりヤラなかったの?」

「う……ん、時間とか、アっ。合わなくて」

「嘘つけ、単に愛してなかっただけだろ?」

 ーーう、またそれを言っちゃうんだ?

「でも。ちゃんと……っ、好きだったよ」

 指を奥に手前に動かしながら、檜は舌でその上の突起を舐め上げた。

「ふっ、ン、……ハァっ、あぁん!」

 不意にビクビクとつま先が反り返った。頭の中に電気を流されたみたいで、何も考えられなくなる。

「俺の前で他の男を好きとか言うな」

「ごめ、なさ。……ン、やっ。檜っ、それ。やだ…ぁ……っ」

 今度は濡れた膣口に舌を押し付けられる。ぬるぬると生暖かい感触が背筋を抜けて脳へと伝わり、やがて快感へと変わる。

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