同居人は芸能人!?
「おい!コラ!由香ちゃんだっけ?俺にメール送りつけてきた子。逃げちゃだめでしょ。まだ話は終わってないの」
直人は女達を呼び止めた。
「何?もう…こいつらに何もしなかったらいいんでしょ?」
急に口調が変わり、顔が赤い。
キモいんだよ。
「俺の大事な彼女と後輩によくここまでしてくれたな。どう責任取ってくれんの?」
「責任?だからもうしなかったらいいんじゃないの?」
「それだけ?ちょっと無責任すぎない?自分らさー、ここの理事長誰だか知ってる?」
「知らないよ…何なの?」
「俺の叔父。可哀想に。ちゃ〜んと処分受けんだよ。こんな事した事きっと後悔すると思うから」
「あっそ。もういい?」
なんか焦ってんじゃん。
まだ逃がしてやんない。
「お前ら亜優と奈那に何か言う事ねーのかよ。このままじゃ行かせねーよ」
「すいませんでした…」
「お前らはいいよな。言葉1つで逃げれんだから。やられた方はどうなんだよ。痛いだけじゃなくて、ケガだってしてんだよ。どうしてくれる訳?」
「えっ…」
「どうもできねーんだろ?だったらこんな事すんじゃねーよ」
「はい…」
「亜優、こいつらどうする?一発やっとく?」
亜優ごめんな…。
傷つけてばっかで。
「いい。でも奈那の代わりに…」
そう言うと、女の顔面に一発ずつ亜優の平手が入った。
「もうこれでいい。でも許した訳じゃないから」
「もういいって。行きな」
直人の言葉で女達は帰っていった。