同居人は芸能人!?
とりあえず奈那をソファーに寝かせ、傷の手当をした。
「あたしがやるね。女の子だし」
「任せた。じゃあ俺コーヒーでも入れるわ」
「うん。あたしのせいでごめんね?こんなになっちゃって…」
奈那の眼からは涙が落ちた。
「亜優が無事でよかった」
小さな小さな声だけど亜優にはちゃんと伝わった。
「奈那はホントに馬鹿だよ。でもありがとう」
今度は笑ってくれた。
そんな2人を直人と涼はキッチンからそっと見守った。