君からの贈り物
「……わ、若……言いたいことがある……!」

顔を赤くした優希は、じっと私を見た。

「……俺の家族になってほしい。……えっと……若、じゃなくて、若菜(わかな)!俺と結婚してください!!」

更に顔を赤くした優希は、服のポケットから小さな箱を取り出す。中には、指輪が入っていた。

……これは……プロポーズ……?

嬉しくて、私は泣いてしまう。私の表情を見た優希は、戸惑った顔を見せた。

「あ……だ、大丈夫……?嫌、だった?」

「……バカ。嫌なわけないでしょ。答えは、はい、しかないから」

私はそう言ってから微笑むと、無言で優希にキスをした。
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