意地悪執事はお嬢様を独占したい





困ったように笑った一条。


すると一条はすぐ後ろにある自動販売機にお金を入れて何かを買っていた。
買ってから一条は私の方に振り返り、買った飲み物を私に渡した。


「どうぞ。今日は疲れたでしょうし、飲んでください」

「……ありがとう」


……ココアだ。
ココアが好きな私はもらったココアを両手で包み込んだ。
温かい。ふふっと笑うと、


「……そんなに嬉しそうにしてくれるとは」


と嬉しそうに微笑む一条が。




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