意地悪執事はお嬢様を独占したい
「……」
「……」
少し沈黙が続く。
なんて言えばいいんだろう……?わかんない。
一条をちらっと見ると…疲れていそうだった。そりゃそうだよね。私を走って探しに来てさ。
「…え、千結様?」
気づいたら私は一条の頭を撫でていた。
……子供扱いみたい……っ!
ハッとして手を離そうとするとそれを一条に拒まれた。
「…え、あ、つ、疲れてそうだったから無意識に撫でただけで……っ」
そう言うと一条は目を見開いた。ふっと一条が笑い、
「……よくわかりましたね」