意地悪執事はお嬢様を独占したい





私が一条選ばない理由なんてないのに。


そういうと一条は目を見開き嬉しそうに微笑んだ。


「じゃあ行きましょうか」


とさりげなく私の手を握り歩きだす一条。


「……っ、え、え、」

手……!!
私1人焦っていると一条は笑って、


「私から離れないでくださいね?」


と意地悪な笑みを浮かべた。



――――――――――

――――――




「うわ〜!!綺麗だね!!」


一条と来たのは水族館。
水槽の水の中で綺麗な模様を揺らして泳ぐ魚を見てテンションが上がる。

きゃーきゃー言ってる私を見て、ふふっと一条が笑った。




< 225 / 311 >

この作品をシェア

pagetop