意地悪執事はお嬢様を独占したい
一条もびしょ濡れで髪がぺったんこで突然のことで目を見開いていた。
……なにこれ、熱を冷ましてくれたのはありがたいけども。けどもよ。
一条と目を見合わせる。
一条の濡れてる図って絵になる……っ。
しばらく見つめあって2人同時に、ふっと吹き出した。
「あははっ!びしょびしょだね!」
「イルカさんやってくれましたね」
2人で笑っていると、飼育員さんがタオルを持って私たちのもとにやってきた。
タオルを借りて、拭いているとあっという間にイルカショーは終わっていた。