意地悪執事はお嬢様を独占したい






「はい、どうぞ」


いいですよ、と言われ手を後ろに持っていくと、何かついていた。
……でも見えない。


「シュシュです。髪濡れてて気持ち悪いでしょう?」

「えっ……」


確かに気持ち悪かったけど……。
なんでわかったんだろう。


「千結様、さっきから髪の毛持ち上げるように触っていたので買ってきました。」


嘘、私触ってたんだ。
自分でも気づかなかった。


「千結様に似合うと思って買ってきたんですけど
……似合いすぎですね」

「……っ、」






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