意地悪執事はお嬢様を独占したい
「千結ちゃん、ポニーテール可愛いね」
「えっ……」
後ろから声がして振り向くと藍くんが私の髪を見ていた。
「そのシュシュどうしたの?初めて見た。似合うね」
ニコッと笑ってそう言ってくれたので嬉しかった。
シュシュ気づいてくれた……っ!
「ふふ、これイルカショーでびしょびしょになっちゃったから一条がくれたの」
……そう勢いで言ってしまった私はデリカシーの欠片もない。
私がそういうと案の定藍くんの顔が曇った。
「……一条先生がくれたの?」
「う、うん……」