意地悪執事はお嬢様を独占したい





「千結様、こんなチャラ男放っておきましょ」

「……誰がチャラ男ですって?」


ああ……!また始まってしまった!
この2人がバチバチと火花を散らして睨み合いをしている間、周りからたくさん声が。


「一条先生と藍くんにチヤホヤされるの羨ましいな〜」

「千結ちゃん男に免疫なさそうだよね。可愛いから羨ましい」


チヤホヤなんてされてないんです……!!
バッチバチだから困ります助けて。

すると誰かが私の服の裾をちょこんと掴んだ。
振り向くと、みーちゃんが私の袖を掴んでいてその隣に天音くんが苦笑いしている。


「ちーちゃん、バス乗ろ?」




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