意地悪執事はお嬢様を独占したい
「千結お嬢様のところの執事さんと2人で歩くと絵になるわね〜」
「ほんと、美男美女ですわ」
周りからそんな声が聞こえ、美女とかありえない……と心の中で突っ込む。
「千結お嬢様、お飲み物をどうぞ」
「ありがとうございます」
ここの会場の人がトレーとジュースを持って私の前にやってきた。
ここのジュース美味しいんだよね。グレープフルーツだっけ。
そのジュースを2人分貰い、一条に渡す。
「ありがとうございます千結様」
席に座り飲みながら周りを見渡す。
……いっぱい人いる。あいさつしなきゃいけないのに……。