意地悪執事はお嬢様を独占したい
慣れないヒールを履いているので時々休みながらも挨拶に回った。
「……あら?千結さんじゃない!」
そんな声がして振り向くと綺麗な女性。
「わあ、ご無沙汰しております花野井さん」
30代とは思えない若さの花野井さん。
パーティーでよく私と話してくれる人だ。
「久しぶりね〜!!ほんと千結さんはいつ見ても綺麗ね〜」
「いえ、そんなことありませんよ。」
「学校でもモテモテでしょう?」
「え、そんなことあるわけないじゃないですか!」
花野井さんはすごく話しやすいから好きだ。