意地悪執事はお嬢様を独占したい
でも……。
「ほんと千結さんはいい子ね〜!!私の息子とお見合いさせたいぐらいだわ〜」
たまにこういう話をしてくる。
もちろん私はお見合いなんてするつもりはないし、いつもは笑って誤魔化してる。
でも今日は少し違った。
「もう、千結さん私の娘になってほしいわ!息子のお嫁さんにこないかしら」
「え、ええ……?」
いつもよりグイグイくる……。
ちらっと一条を見て助けを求めようとするも、一条は無表情で少し不機嫌。