意地悪執事はお嬢様を独占したい
や、やばい……。
どうしよう?なんか言わなきゃ。そう思って回避する方法を探していると、はっと1つ思いついた。
……でも、これ私が恥ずかしいよ。
ええい!どうにでもなれ!
すぅーっと小さく息を吸い込む。
「そう思ってもらえてとても光栄でございます。
……でも、ごめんなさい」
そう言って、一条の腕を掴みグイッと私の方に引き寄せた。一条はグラッとバランスを崩し私と同じ身長の高さになった。
グッと一条の腕を掴む手に力を入れて、
「私には世話のやける執事がいるので、お断りさせていただきます」
「…っ、は?」
私がそういうと一条は目を見開きそう声を漏らした。