暗闇の先に…
結局、私も凛も映画に集中してしまって気がついたら、午後の授業が終わっていた
皆でゾロゾロと帰る
「ってか、あのテレビ良くないよ!マッサー!」
「何でだよ、暇つぶしに持ってこいだろーが!なぁ、陸斗」
うんうんと頷く陸斗とその他…それを横に反撃に出る
「マッサーのせいで、初日からサボっちゃったじゃん!」
「知るか。そんなん、お前の責任だろ?人のせいにすんじゃねぇってーの」
『BLUE』に向かう間、マッサーと言い合いになったのは仕方がない
そんな私は、輝真にミックスジュースを作って貰って機嫌が直った
「フッ…やっぱり彩夢は、お子ちゃまだな」
ストローを咥えた私を見て輝真は鼻で笑った
ブーっと頬を膨らませていると横から頭を撫でられる
「そんな単純な所が、お前の良い所だ」
全っ然、フォローになってませんけど!陸斗さん!!
あなたは私の彼氏でしょ!?
なんて心で悪態をついて、凛に慰めてもらおうと後ろを振り向くと凛は、テツと二人の世界に旅立っていた