暗闇の先に…
眠たくなるような先生の子守唄ならぬ授業を聞きながら、頭の中は昨日の出来事を思い返していた
私を階段から落としたのは誰なのか…そればかり
陸斗と輝真には、階段から落ちたのは自分の不注意だと話した
今、色々と忙しそうだから私個人の事で迷惑をかけるのは申し訳ない
私がこれから周りに気を張っていればいい事だ
午前中の授業が終わり、弁当を持って『くつろぎの場』へと行こうと席を立った時「如月さん」とクラスの子が声を掛けてきた
「他のクラスの子が呼んでたよ。体育館裏に来てだって」
「……体育館裏？分かった、ありがとう」
弁当を机に置き急いで体育館裏に向かった
