暗闇の先に…
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『いや!ヤメてッ』
いくら抗っても、目の前の義父は執拗に体を求めてくる
このまま、この人から逃げる事は出来ないの…?
力いっぱい義父の体を押して、一瞬の隙を見て逃げたした
真っ暗な闇の中を ひたすら走る
逃げなきゃ……でも何処へ?
開放されたいの……それは何から?
『誰か、助けて…』
そう呟いた時、目の前に小さな光が現れた
消えそうな小さな光に手を伸ばす
そっと触れた時、温かくて どこかホッとする感覚を覚えた
光を握りしめた瞬間、眩い光を放って それは消えると、また周りは暗闇に包まれた
『あんたのせいよ』
背後から聞こえた声にビックリして振り返ると、そこには義姉が私を睨みつけている
『全てあんたが悪いのよ!あんたが、お父さんから逃げるからッ逃げるくらいなら、あんたなんか生まれてこなければ良かったんだ!消えて!!』
義姉は叫びながら私の首を絞める
『……ッ』
義姉の手を払おうと、手を伸ばすけど空気を掴むだけ
意識が遠のく…
宙を彷徨う手を『誰か』が握った