暗闇の先に…
女性より綺麗………
「……お前、顔赤いぞ?大丈夫か?」
いつの間にか目の前に来て顔を覗き込んでいる
ハッと気付くと おでこにひんやりとした手が当てられていた
「……熱は、ねぇな。ほら、ここじゃ寒いから中に入るぞ」
部屋の中は、20畳くらいあるんじゃないかと思われるリビング
大きなテレビに 大理石で出来たテーブル 革のソファーは高級感があふれてる
そのソファーにドカッと座る玖賀陸斗
私は向かい側の隅っこに遠慮がちにちょこんと座る
すると、リビングのドアが開いた
「やっと帰って来たのかよ。腹減ったから早く食おうぜ…………ってか、誰?コイツ」
アッシュグレーのツーブロックで前髪はアシメカット そこから見えるキリッとした眉と鋭い切れ長の目
ちょっと怖いイメージの長身の男が入ってきた