暗闇の先に…
すると、アクビをしながら輝真がリビングにやってきた
「ふぁぁあ…。……よぉ、起きてたのか。っつか、陸は?」
まだ眠そうな顔でキョロキョロと辺りを見回す輝真
「お、おはよう…陸斗は学校に行ったよ。遅刻してでも学校に来いって言ってた」
「あぁ、マジか。だりーなぁ……ったく」
ノロノロと仕度をする為に自室に戻って行った
昨日は緊張し過ぎて、あまり見れなかったけどリビングにはとても大きな窓があり、まるでパノラマ
最上階って事もあり、街の景色が一望 出来る
「おい、お前は学校ないのか?」
不意に声を掛けられ振り向くと制服に着替えた輝真がいた
「うん、卒業式まで学校は休みなの」
「ふ〜ん、羨ましいこった」
「輝真と陸斗は一緒の学校なんだね。一緒に行ったりしないの?」
コーヒーを片手にソファーにドカッと座り、時間なんか気にせず優雅にコーヒーを飲んでいる
「あぁ、たまに一緒に行ってる。っつっても俺が起きれた時だけな」
フッと口角をあげ、微笑む顔に 一瞬ドキッとした