暗闇の先に…
どこに行くのか陸斗に聞いたけど「着いたら分かる」と言って教えてくれなかった
裏口から出てすぐ目の前には3階建ての大きなビル
1階部分は駐車場になっていて、バイクが沢山停まっている
その脇に2階に続く階段を皆上がって行く
「何やってんだ?置いて行くぞ」
「あ、待って!」
急いで後を着いて行くと、扉の向こうには壁を取り払って柱だけの広い空間に沢山の人
ーーーー広ッ!!一体、ココは何?ってか誰!?この人達…何人いるの?!
圧倒されて足が動かずにいるとグイッと腕を引っ張られる
「待たせたな、コイツが如月彩夢。4月から俺らと同じ学校だから。まぁ違う学校のヤツもヨロシクな」
ポカーンと口を開けていると、バシっと頭を叩かれた
ハッと気がついて、叩いた本人を睨む
「ボケっとしてんじゃねぇよ。只でさえ締りのねぇ顔してんだから」
「輝真、ヒドい!」
「ほら、彩夢 挨拶しとけ」
陸斗に促され挨拶をする
「如月彩夢です、ヨロシクお願いします」
すると、色んな所から返事が返ってきた
挨拶が終わると3階にある部屋に連れて来られた
そこは事務所の応接室みたいな感じで机にソファー、TVや冷蔵庫まである
何をするワケでもなく、そこで各々時間を潰した
陸斗と輝真は友達が多いって事が分かった1日だった