暗闇の先に…
それから数日が過ぎ、卒業式を明日に迎えた
ココに来て、義父からも義姉からも何の連絡もなく 平穏な日々を過ごせてこれた
お陰で身体についたアザは綺麗に無くなり、久し振りに傷がない身体を鏡で見た
でも、たまに この平穏な日々が、崩れるんじゃないかって不安になる時がある
いつものように夕食を作ってると陸斗が風呂から上がってきた
「はぁ、温まった…彩夢、風呂入って来いよ」
「うん、でも もぅちょっとで仕上がるから……輝真、先に風呂入っていいよ」
ソファーでTVを見ながら 携帯を触ってる輝真に言う
「おぅ、じゃ 先に入ってくるわ」
部屋に着替えを取りに行って風呂場へ向かう
「何か手伝おうか?」
陸斗がお茶を飲みながら言う
「ありがとう、でも もぅ終わったよ」
使ったまな板や包丁を洗ってると横に気配を感じ顔を上げる