暗闇の先に…

体育館で卒業式が行われ、別れを惜しんで泣く人が沢山いた


教室に戻り最後のHRを済ませる


卒業証書を貰い、記念写真を撮り、各々 思い出話しをしている


「確か、穂乃華はツッチーと同じ高校だよね?」


「うん、そうだよ!……でも、彩夢と離れ離れになっちゃうね」


大きな目に涙を溜てる穂乃華に私は笑顔で言う


「大げさだなぁ〜。永遠の別れじゃないんだし、家も近いから すぐ会えるよ〜!ね?だから、泣かないの!!」


「何で彩夢は悲しくないのよ!」


「…………さぁ?何でだろ?へへ」



「そう言えば、彩夢の親って今日、来てるの?」


ーーーードキッ


「い、いやぁ…今日は仕事が忙しいって言ってたから来てないよ?……何で?」


「そ~なんだ、私 帰りは親と一緒に帰るから‥」


「あぁ、そっか!そーだよね!私は歩いて帰るよ」


「親に言って、送ってあげよっか?」


「いやいや、大丈夫だよ!1人で平気。あ、ほらほら…ツッチーと中学校最後の思い出に写真撮って来なよ!」


話しをはぐらかして穂乃華の背中を押す

チラッと外を見れば校門に陸斗の姿が見えた
私は急いで帰る仕度をして教室を出る

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