暗闇の先に…

翌日、陸斗から話しを聞いた輝真は私の着替えの服を持って病室に来ていた


「おい!ホント大丈夫かよ?卒業式の日にリンチとか、お前 どれだけ嫌われてんだよ…全く…」


陸斗は、私の気持ちを察して 義父の事を伏せていてくれたんだけど…



「う…ん、心配かけてゴメンね」


ーーーー何でリンチって設定なの?!


幸い、事情聴取が午前中に来たから 輝真とは遭遇する事はなかった


そして入院3日後


「如月さん、今日にでも退院出来ますよ」


巡回して来た先生にそう告げられた


「はい」



「退院の手続きは、もぅ終わってますので荷物をまとめたら いつでもいいですよ」



「……え?入院費は?」


「もぅ頂いてますよ。総合窓口でこの紙を渡して湿布と痛み止めの薬を貰ってくださいね」


………どういう事?誰が払ったの?



紙を持って窓口へ出し、処方された薬と湿布を受け取る



陸斗と輝真に連絡を入れなきゃ



そう思い、外に出て携帯を見ると充電が切れていた

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