ガーディアン~君に向ける敵意を僕は全力で排除する。
それから数日、友達はショックで学校に来なかった。

「・・・・・・・動画撮られたの・・・・・・・SNSあげられたらどうしよう・・・・・・・もうやだよ」

彼女と話した最後の言葉だった。

それから彼女は電話にもでてくれなくなった。

そんな時、私の前に金糸の髪色で綺麗なオッドアイの少年が現れた。

「桜井南さん、僕は真白(ましろ)君の心の叫びにとても困っている人がいる」

綺麗な顔をした少年は訳の分からない事を言った。

「君の友達の動画は消したから、もう大丈夫。それに彼がお友達の前に現れる事はないと思うよ」

「どういうことですか?」

私がそう聞くと金糸の少年は私にスマートフォンを目の前にかざした。

そこには目を覆いたくなるような光景が映っていた。

遠目から撮影されたであろう画像だったけれど、軽薄そうな男の歯が粉々になる瞬間だった。

「友達の画像は消えたんですね?」

「そうだよ、少しは君の心が軽くなったんじゃないかな」

金糸の少年は終始私の心だけを気にしていて、友達のことについては一切触れようとしなかった。

彼も自業自得だと思っているのかもしれないと私は思った。

それにすこしだけ私の心は軽くなっていたの事実だった。
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