ガーディアン~君に向ける敵意を僕は全力で排除する。
セシリーからしてみれば、このように追いかけらつけまわされる事に何ら心あたりがなかったのだから不機嫌になるのも至極当然なのかもしれない。

真白はセシリーの手を引いてすぐそばの角の通りに入った。

通りに入る寸前に真白は自然な形で周囲を見回すと、見覚えのある顔を目にする。

赤い色の前髪に横と後ろを刈り上げた、アンバランスな髪型の男、アキラの姿が目に入ったのである。

チラ見した程度はあったが確かにあのアキラと呼ばれた男だと確信する。

「あの怪我をした人はあの日の連中の一人のようです」

セシリーは得心がいった様子で、

「そうですか・・・・・・・復讐といったところでしょうか」と言った。
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