子連れシンデレラ(1)~最初で最後の恋~
他のドレスも試着し、最終的には最初のドレス決まった。
オフショルダーのマーメイドラインのウエディングドレス。素材の光沢やハリ感は私も気に入った。
後ろのアンシメトリー感のリボンも可愛く、自分に合っているような気がした。
「このドレスと同じドレスが天空島のホテルにもあるか確認してくれ。岩城チーフ」
「承知しました」
天空島って・・・
「柊也さん、此処で挙式を行うんじゃ・・・」
「俺は君と出逢った天空島のヘブンズホテルで三人だけで挙式をするつもりだ」
「柊也さん・・・」
「天空島に行けば、君と過ごした記憶が戻るかもしれないと主治医のアドバイスを受けたんだ」
「でも、無理に戻さなくても・・・」
「・・・俺は五年前の君のコトを思い出したくて、仕方がないんだ。そんなコト言わないでくれ」
「柊也さん・それよりも貴方の衣装はどうするんですか?」
「俺の衣装は現地で選ぶ。それでいい。挙式の主役は花嫁だからな」
「社長も一生に一度の晴れ舞台ですよ。キチンと試着されて、選んだ方が・・・」
仕事を片付け、後から駆け付けた黒沼さんが投げやりなコトを言う柊也さんを嗜める。
「そうですよね。凛香さん」
「あ、はい」
「玲也もそう思うよね」
「うん、ママはお姫さまで、パパは王子様だもん。カッコよくしないと」
柊也さんは私達三人から迫られ、参ったように後ろ髪を掻いた。
オフショルダーのマーメイドラインのウエディングドレス。素材の光沢やハリ感は私も気に入った。
後ろのアンシメトリー感のリボンも可愛く、自分に合っているような気がした。
「このドレスと同じドレスが天空島のホテルにもあるか確認してくれ。岩城チーフ」
「承知しました」
天空島って・・・
「柊也さん、此処で挙式を行うんじゃ・・・」
「俺は君と出逢った天空島のヘブンズホテルで三人だけで挙式をするつもりだ」
「柊也さん・・・」
「天空島に行けば、君と過ごした記憶が戻るかもしれないと主治医のアドバイスを受けたんだ」
「でも、無理に戻さなくても・・・」
「・・・俺は五年前の君のコトを思い出したくて、仕方がないんだ。そんなコト言わないでくれ」
「柊也さん・それよりも貴方の衣装はどうするんですか?」
「俺の衣装は現地で選ぶ。それでいい。挙式の主役は花嫁だからな」
「社長も一生に一度の晴れ舞台ですよ。キチンと試着されて、選んだ方が・・・」
仕事を片付け、後から駆け付けた黒沼さんが投げやりなコトを言う柊也さんを嗜める。
「そうですよね。凛香さん」
「あ、はい」
「玲也もそう思うよね」
「うん、ママはお姫さまで、パパは王子様だもん。カッコよくしないと」
柊也さんは私達三人から迫られ、参ったように後ろ髪を掻いた。