子連れシンデレラ(1)~最初で最後の恋~
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仕事を終え、今日は高校時代の友人・藍奈と食事の約束していた。
息子の玲也(レイヤ)のお迎えと子守りを母に頼み、久しぶりの夜遊びで仕事をしなからもココロは浮き立っていた。
ママだってたまには息抜きしてもいい・・・よね・・・
玲也には申し訳なく思いながらも今日は久しぶりに飲むぞ!!
普段と違って、服装もおしゃれして、メイクも少し濃い目。
ホテルの高級ブランドのショッピングゾーンでウィンドショッピングしながら、待ち合わせの七時まで時間を潰していた。
「おいっ・・・そこの君」
「!?」
誰かに呼ばれた気がした。足を止めて、キョロキョロしてると「君だよ君」
とテノールボイスの主が私を呼び、そばの柱からぬーっと手が出て来て、右手首を掴まれた。
「!!?」
大声を上げようとすると口を塞がれる。
「・・・十分でいい・・・俺の恋人の振りをしてくれ」
耳許で囁かれた。
彼が口許から手離すと慌てて振り返り、顔を見た。
そこには筒見社長が立っていた。
「筒見社長??」
「まさか…君は・・・ウチの従業員か??」
「ハウスキーピングとして働いています・・・」
「・・・そっか・・・ヤバいな・・・まぁ、いい・・・ともかく少しく来てくれ」
「えっ?どこにですか??」
「何処って・・・社長室だ・・・」
「どうしてですか??」
「いいから・・・時間外手当ては出す」
彼は強引に説明の無いまま、私をオフィス棟にある社長室に連れて行った。
いつもクールに見える筒見社長は慌てて、額に汗を滲ませていた。
仕事を終え、今日は高校時代の友人・藍奈と食事の約束していた。
息子の玲也(レイヤ)のお迎えと子守りを母に頼み、久しぶりの夜遊びで仕事をしなからもココロは浮き立っていた。
ママだってたまには息抜きしてもいい・・・よね・・・
玲也には申し訳なく思いながらも今日は久しぶりに飲むぞ!!
普段と違って、服装もおしゃれして、メイクも少し濃い目。
ホテルの高級ブランドのショッピングゾーンでウィンドショッピングしながら、待ち合わせの七時まで時間を潰していた。
「おいっ・・・そこの君」
「!?」
誰かに呼ばれた気がした。足を止めて、キョロキョロしてると「君だよ君」
とテノールボイスの主が私を呼び、そばの柱からぬーっと手が出て来て、右手首を掴まれた。
「!!?」
大声を上げようとすると口を塞がれる。
「・・・十分でいい・・・俺の恋人の振りをしてくれ」
耳許で囁かれた。
彼が口許から手離すと慌てて振り返り、顔を見た。
そこには筒見社長が立っていた。
「筒見社長??」
「まさか…君は・・・ウチの従業員か??」
「ハウスキーピングとして働いています・・・」
「・・・そっか・・・ヤバいな・・・まぁ、いい・・・ともかく少しく来てくれ」
「えっ?どこにですか??」
「何処って・・・社長室だ・・・」
「どうしてですか??」
「いいから・・・時間外手当ては出す」
彼は強引に説明の無いまま、私をオフィス棟にある社長室に連れて行った。
いつもクールに見える筒見社長は慌てて、額に汗を滲ませていた。