子連れシンデレラ(1)~最初で最後の恋~
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島の最北端にある小さな教会。
「由緒ある教会らしくて・・・」
「ふうん」
五年前は自由に出入りが出来たけど、老朽化は進み、今では立ち入り禁止になり、扉には鍵がかかっていた。
「中には入れないね・・・」
「はい」
「此処で、拓郎と挙式を挙げるつもりだったの??」
「いえ・・・挙式は『ヘブンズホテル・ベイ東京』のチャペルでする予定でした」
「へぇー・・・」
「凛香・・・こっちにおいでよ」
玲斗さんはいきなり、私の手を引いて、教会の裏手に回った。
裏手には大きなガジュマルの木々が青い空を隠すように枝を伸ばし、複雑に絡み合っていた。
「ハンカチ出して・・・」
「え、あ・・・」
私はバックの中からレースのハンカチを取り出した。
玲斗さんはハンカチを広げ、私の頭に被せる。
島の最北端にある小さな教会。
「由緒ある教会らしくて・・・」
「ふうん」
五年前は自由に出入りが出来たけど、老朽化は進み、今では立ち入り禁止になり、扉には鍵がかかっていた。
「中には入れないね・・・」
「はい」
「此処で、拓郎と挙式を挙げるつもりだったの??」
「いえ・・・挙式は『ヘブンズホテル・ベイ東京』のチャペルでする予定でした」
「へぇー・・・」
「凛香・・・こっちにおいでよ」
玲斗さんはいきなり、私の手を引いて、教会の裏手に回った。
裏手には大きなガジュマルの木々が青い空を隠すように枝を伸ばし、複雑に絡み合っていた。
「ハンカチ出して・・・」
「え、あ・・・」
私はバックの中からレースのハンカチを取り出した。
玲斗さんはハンカチを広げ、私の頭に被せる。