子連れシンデレラ(1)~最初で最後の恋~
「凛香からそんなコト言われちゃうと社長室には戻れないよ・・・」

柊也さんは後ろから私を抱き竦めて来る。
彼のカラダから香るムスクの匂い。

カラダの奥に潜まった女としての欲情が溢れて来た。

「仕事終わってないの?」

「・・・まぁね・・・でも、君のカレーは食べるつもりだ・・・」

「じゃ早く準備するから・・・その・・・くっつかないで・・・」

「・・・分かった・・・」

柊也さんはそっと私から離れた。

「しゃちょうってくっつき虫だね・・・」

「くっつき虫??」

「朝もママとベットの中でくっついて寝てたもん」

「そうだな・・・玲也君もママがスキだと思うけど、俺もスキだから・・・ずっとくっついていたいんだ」

「柊也さん!?玲也に余り変なコト言わないでください」

私は振り返り、柊也さんに抗議する。

「はいはい・・・凛香。俺達は玩具部屋に行くから・・・出来たら呼んでくれ」

柊也さんは玲也と一緒に玩具部屋に行ってしまった。
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