今日もキミのとなりにいたい
「あ…ありがとうございます。」


私の手は、緊張と焦りでぶるぶると震えていた。

震えているのがばれないように、誤魔化すように、急いで資料を拾った。

けれど、動揺しているのは多分ばれている。


「よしっ、拾い終わったな!お前、1年生だろ?」


「あ、はい、そうです…。」


「何組?」


「2組…です」


「2組は…、杉山先生のクラスか!去年は俺のクラスの担任だったんだよ〜」


明るく話す先輩に、「そうなんですね」と笑った。
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