今日もキミのとなりにいたい
*
目が覚めたのは、夜中の2時だった。

こんなに寝ちゃうなんて…と思いながらのびをした時、学校で助けてくれたあの先輩の顔が脳裏に浮かんだ。


あの先輩は今頃何をしているのかな

もう、寝てるかな


会ったばかりで名前も知らない相手なのに。

どうしてこんなにも、考えてしまうのだろう。

「ん…もう寝られないな…」

さすがに長く寝てしまったせいで、朝まで寝られそうにない。

…明日の授業は睡魔との戦いだ。

途中で読むのを放棄していた推理小説を、朝まで読むことにしよう。

*

空が青くなっても、あの優しい声が、

耳に残って離れようとしなかった。
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