今日もキミのとなりにいたい
【第3章】雨模様
*
それから1週間くらいが経って、散りかけだった桜の花びらもその多くが散ってしまった。

すこしずつ緑に染まっていく、桜は緑の時期も綺麗だと私は思う。

放課後。

いつもは椿ちゃんと途中まで一緒に帰っているけれど、今日は先生に用があるらしく教室でバイバイした。


1人で昇降口を出ると、外の掲示板の所に見覚えのある人が立っているのが目に入った。

「あれって…あの時の先輩…」

その瞬間、

心臓がぐっと誰かに掴まれたような、

変な感覚になった。
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