今日もキミのとなりにいたい
*

ホームルームが終わって休み時間に入ると、担任は職員室へと足早に向かって行った。

机に突っ伏して寝ている人、隣の席の子に声をかけている人、出身中学が同じ者同士で固まっている人。

…とりあえず、あの子に話しかけに行こう。


「あの…」


トントンと肩を叩きながら話しかけると、女の子は振り返った。少し茶色がかった、ふわふわの髪が揺れる。


「あっ、学級委員の…!よろしくね、私は藤ヶ谷 椿。あなたはえっと…花宮さん?」

「花宮真咲です…こちらこそよろしくお願いします…!」

「クラスメイトなんだから、敬語はやめよう?真咲ちゃん」

「わ、わかった!」
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