君モノガタリ



日向さんは、私に頭を下げた。


「なにもそこまで」



「俺からもお願いする。姫、俺達を助けてくれ」



「姫の力が必要なんだ」



ここまで言われて



「やだ」




なんて言えるわけなかった―――



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