君モノガタリ
第十一章 君は君であるように、私は私であるように
皆、私のところに駆け寄る
「ど、どうしたの??」
「凛・・・?」
「田中どうした!?」
私は、まだ泣いていた。
「どうした?」
彼の声が聞こえた。
真正面に私を見てしゃがみこんだ蓬田
「ヒック・・・私・・・ヒック・・皆を助ける・・・グスッ・・・自信がない・・・・」
やっと、それだけ言った。