君モノガタリ
第二章 転校生の秘密




「んー。じゃぁ田中の隣な」



先生が私を指差す。

って、なんで私の隣?!



しかも、めちゃくちゃ視線浴びてんですけど(汗)



「はい」



転校生は、つかつかと私の横にやってきて



「よろしくね。田中さん」

と言ったのだ。


あまりにも分かりやすい作り笑いだったために「ぷ」っと吹き出そうだった。


笑いをおさえながら



「よろしくね」




と一言。
< 5 / 83 >

この作品をシェア

pagetop