君モノガタリ
第十五章 遠い日の記憶よ、今再び
『まぁ、お前が惚れてなくても
俺はお前に、ずっと前から惚れてたんだよね』
『んーとね、10年ぐらい前からかな?』
『覚えてねーの?』
『まぁ俺はもうすぐ転校するし関係ねーか』
『俺、この日のために転校してきただけだし』
―――――・・・・
「じゃぁな」
やだ。
行かないで!!
行かないでよ。
蓬田ーー!!