君モノガタリ


いつ言おう


どうしよう、どうしよう


休み時間は女達が集まって話せないし

やっと思い出したのにこんなのやだ。



―――――・・・

やっぱり無理だった。

蓬田は、1回も教室に出ることはなかった。

でも1度も誰に話しかけられても顔をあげることは、なかった。



「いないのかな?」

私は、放課後になってもまだ学校をブラブラしていた。


もし、蓬田がすんなりと転校してしまったら

そう思うと、とりはだが立った。








「――――いいんだな?」






「ええ」
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